卒業生の死 翁偉中
"The Death Of Graduating Students" by Wei Chung Wong
卒業生の死とは、社会体制に反対する若者たちのことである。
これは私が制作したいと思った初めてのプロジェクトである。徴兵後、友達とよく非常に大きな影響があった徴兵時代の経験の議論をする。環境や慣習が学校で学ぶものと全く違っていた。不幸なことに、これが私たちが直面している、社会体制なのである。
本当の大学生を、実際の卒業シーズンに彼らのキャンパスで撮影に参加するように呼びかけた。私の選んだ法律、教育、社会福祉、看護医療、工学そして音楽の6つの学部から参加してもらった。法律学部の学生は、毎年政府が変更する難しい試験の準備をする一方で、全ては利害の均衡であることを学んでいる。看護医療、社会福祉または工学部の生徒たちは専門知識を学んだが、それは「職責システム」、「スウェットカンパニー(ブラック企業)」や「過労死」といった職業上の言葉の定義である。教師たちは、いまでも政府、学校、生徒、親といった込み入った関係のなかで生き延びようとしている。スクリーンの裏側にいる音楽学部の生徒たちはデジタル市場でどのように稼げるのかとうこと関係なしに強い情熱を持って音楽を造り続けている・・・
「私たちは卒業式の日に死ぬ、そして明日からは新しいアイデンティティーをもって生き続けることを学ぶのである」と彼らは言った。
(翻訳 山田晃弘)
ウォン・ウェイ・チョンは台湾・台北在住の写真家
Wong Wei Chung Tumblr
Won Wei Chung facebook