「Medic」は、人間関係の危機や修復過程の繊細ながらも複雑な側面と、犠牲愛の探求をテーマにしています。夫婦で非常に大変な時期を耐えている時期、夫がささやいたひと言のきっかけが作品の根底となりました。夫は私の手を取り、私に添い寝をしてくれながら「君の感じる痛みを体から取り除いて僕に移すことができたらね」と優しくつぶやき来ました。私は、こんなにも愛に満ちた人生があることを知ることができたことに感謝をし、同時に、突然強く、相手を思いやる二人の間には素晴らしい力存在することに気が付きました。毎晩、心配で寝つけないときに、私は不思議な機械を発明しました。それは、治癒、希望をもたらす、古い治療と救済の仕掛けです。「Medic」のそれぞれのイメージは、心のこもった発明で、不思議で優しく繊細な人の心の一面となります。
10の隔離された部屋で、感情的な出来事、やり取り、困難との向き合い、人生の決断などを見ることができます。特に、多くのイメージでひとりだけ映し出すことで愛情関係の深さを表現し、パートナーとの関係、犠牲的人生像、重荷を背負った自己犠牲的意思決定者の重さを探求することに特に興味をいだきました。ある部屋では、人生が変わる瞬間を観ることができます。慈悲深い心、治癒、謙虚な選択、記録される記憶、時代に取り残された記述。つまり、愛情、やさしさ、犠牲などのやり取りを見ることができます。作品を作製中、世界でも最も稀にみる美しい関係の一つを理解しようとし、また、その儚くか弱い瞬間、激しいときと最も大切な心の仕組みを表現しようとしました。
「Medic」は人生、目的、最も苦痛に満ちながら輝かしい瞬間の試練に関する暗く感傷的な物語集です。


ジェニファー・ハドソンは、ニューメキシコ州アルバカーキ在住の写真家です。

（翻訳：山田晃弘）

ジェニファー･ハドソン　ウェブサイト