救援



スピリット



吸血鬼



起源



褒美



引力



無題



グレープフルーツ



ひな鳥



ブランコ



犬小屋



グリーンカヌー



揺れ



血のこころ



イカルス



おや　キャプテン


虹色のトラック



パイ



ジェシーののぞき



マジックペン

私の最新作品、「Chosen Blood（選ばれた者）」は、今も続けている、血縁と選ばれた血縁の結びつきという家族という側面での人類の経験と他者との複雑な結びつきに光を当てたテーマです。プロジェクトは、生まれながらの外因的なひきつける力と振る舞いという、体と心の親密さと真実を探求し、この家族の親密さはとても珍しいです。私の写真は、この親密さ、彼らのワイルドさ、無邪気さ、活力と弱さをたたえようとしたものです。
写真は、私自身と観る者を、人生の抑制、限界、規制から解放するでしょう。写真を選んだのは、写真が普通ではできないことを可能にしてくれるからです。子供の頃から何か制約されるもの（着るものから身体的なもの、社会的な期待、性の二元性など）を感じていたからです。アーティストとして、私をこれらの制限から逃避させてくれる世界を創造することができ、また私の夢、恐怖、現実と幻想を表現する世界を創り出すことができます。家で期待される役割―家の中で束縛される心―に対し、動物的野性味を爆発させるように挑戦しました。
私の作品の説得力は曖昧さによって成り立っています。それは、人のアイデンティティー、性別、もしくは動作の曖昧性であり、イメージは答えをもたらすというよりは、観る人に問題を投げかけます。物語をロマンティックにし現実なものに対して非現実とは何かという考えを提起しています。美と意味をぼやけさせた崇高さの間に漂う移り変わる風景の美しさが、観る者を現実とフィクションの間を彷徨うようにと誘います。


ケイティー・コティは、マサチューセッツ州ノーザンプトン在住の写真家です。

（翻訳：山田晃弘）

ケイティー・コティ　ウェブサイト