確認飛行物体 デヴィッド・ウィッテグ
Identified Flying Objects by David Wittig
B-2 Spirit
AH-64 Apache
F/A-18 Super Hornet
KC-10 Extender
B-767
F-4 Phantom
F/A-18 Hornets
AH-64 Apaches
F/A-18 Hornets
B-2 Spirit
F-16 Fighting Falcon
KC-10 Extender
F-16 Fighting Falcon
B-757
F-15 Eagle
B-747
A-10 Warthog
「人の意識の奥深くでは、飛ぶということは人間の強い願望と肉体の限界からの解放ということに結びついている。今、それが実現されようとしていて、その夢が悪夢となり逸脱した復讐と起こそうとしている。絶望の中人の心は曇りのない希望にむかって力を注ぐだろう」 - セルデン・ロッドマン『飛行の詩』1943。
1980年代初め、冷戦が終結しつつある時に私は育ちました。ソビエトとアメリカの最新のスパイ写真に熱中し、探し求めました。写真はだいたい粗くぼけていて、謎の車両の形や目的だけをうかがわせていました。あるときはUFOのような機密扱いで未来のものであり、ある意味そうでした。このシリーズの確認飛行物体は、これらの画像の視覚的図像を利用し、機密扱いでない軍事および軍事用の民生飛行機にあてはめました。ディテールを隠すことで、見ることに慣れ、そしてぼやけた形の中にブラクーシ的なものがこれらの飛行機に見られることでしょう。これらの写真で、パラドックスのバランスを保つようにしました。圧倒的に美しく、千年にもおよぶ人類の夢を実現していながら、一方で、これらの飛行機は人類の文明に恐怖や破滅をもたらします。
デヴィッド・ウィッテグはイリノイ州シカゴ在住のアーティスト
(翻訳:山田晃弘)