ダルシャン マンジャリ・シャルマ
Darshan by Manjari Sharma
ヴィシュヌ神
ハヌマーン
ラクシュミー
ブラフマー神
ガネーシャ
シヴァ神
マードゥルガー
サラスヴァティー
カーリー・マー
ダルシャンとはサンスクリットで視覚や視界を意味し、ヒンズーの信仰でよく使われます。 幻影やチラッと見えるものに対しても使われます。ダルシャンへの信仰を求め、ダルシャンが見えることにより信仰と信者を直接結び付けることになります。ダルシャンは精神的感覚を求め呼び起こそうとするものであるといえる。
私は、両親が敬虔なヒンズー教である家で育ちました。数えきれないくらいの寺院を訪れることは普通のことでした。そして、インドからファインアートとしての写真を学ぶためアメリカへ留学しました。これは大きな文化的変革をもたらし、ヒンズー教の寺院に訪れる頻度は、少しずつ博物館やアートギャラリーへ足を運ぶ頻度にとって代わりました。私にとって創作物が台座の上にある博物館はすべて、私が訪れたヒンズー寺院を思い出させました。希望や願望は多くの人々を博物館へと駆り立て、そこでは皆、作家の作品のダルシャンを体験しようと行列に並び長い時間待つこととなります。ヒンズー教徒の多くは、神を表す絵や彫刻を見たことがありますが、写真というものはほとんどありません。博物館を寺院ととらえる考えと、写真でのヒンズー神話の表現が少ないということがこのシリーズが作成されるきっかけとなりました。
ダルシャンはファインアートとしてヒンズーの神話で中心となる神や女神の伝統的な9イメージを写真で再現しました。これらの作品の目的は6フィートの高さのものを再現することでした。最終的な作品の発表は、6フィートのプリントとなり、それは、博物館で香やランプそして祈りとともにヒンズー寺院を再現することとなります。
ダルシャンのメーキングビデオ
マンジリ・シャルマManjari Sharma livesはニューヨークのブルックリン在住のアーティスト。
(翻訳:山田晃弘)