私の映像　いや、いま私のと言ったが、
それは本当に私の映像なのだろうか？
いつのまにか私の内に滑り込んできた
他者の映像と言えないだろうか、確信がない。
とは言え、つかまえ所のないそれらの映像を
中空に浮ぶにまかせよう。そっとしておこう。
たとえ私のものでないにしても、
肯定も否定もするまい。
たぶん、その小さな距離は最後まで
私と合致することはないだろう。


飛田英夫は東京在住の写真家。飛田英夫の他の作品はEMON PHOTO GALLERYのウェブサイトでご覧になれます。