ワクワクとゾクゾク  イサ・レシュコ

Thirills and Chills by Isa Leshko

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空中ブランコ「ビッグE」


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ウェーブ


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「ティルタホワール」に乗る少女、ニューヨーク州コニーアイランドにて


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木々の間を縫って


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幻滅


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「ザ・クロー」、マサチューセッツ州トップスフィールド・フェアにて


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コースターの背骨


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待つ


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ぶら下がる足


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カーブを曲がって


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落下前の緊張


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飛ぶ


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パイレートシップ、マサチューセッツ州トップスフィールド・フェアにて


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夕暮れのコースター、ペンシルベニア州ハーシーパークにて


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ニュージャージー州ポイント・プレザント#1

遊園地の乗り物は子どもにとっても大人にとっても、さまざまな空想を現実化する手段となる。空を飛んだり、危険を顧みずに海の冒険に出たり、異世界の生き物と遭遇したり……。座席に座ってベルトを締めた瞬間、私たちは巨大なマシンと、それが与えてくれる身体的解放感に身をまかせる。待っているのは高揚感と恐怖感、ワクワクとゾクゾクが相まった体験だ。

遊園地は私の想像のなかで、ファンタジーと邪悪さの両方をあわせもつ位置を占めている。これらの写真はそうした両面性に迫ろうとするものだ。そのうちの何枚かでは、遊園地の乗り物への不信感はいったん棚上げにして、その背後にあるファンタジーをとらえようとした。別の何枚かでは、ファンタジーと現実の間の緊張感を探ろうとした。遊園地の乗り物が与えてくれるはずの「楽しさ」を追い求める人々が、表に出す多彩な感情――怒りやショックもあり、幻滅もある――に、私は興味をかき立てられる。

これらの写真は、その場所の感触や臨場感を出すためにホルガカメラを使って撮影した。また、これらのメカニックな怪物たちが生息する不透明な世界を映し出すために、意図的に暗い色調で焼き付けてある。

(翻訳:幾島幸子)

イサ・レシュコ
テキサス州ヒューストン在住の写真家。
イサ・レシュコウェブサイト Isa Leshko website