大都会の原野  ジョゼフ・O・ホームズ

The Urban Wilderness by Joseph O. Holmes

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ソリ遊びの丘


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ロングメドー その3


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ピクニックハウス


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ホワイトオーク


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ロングメドー その4


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テニスハウスの北側 その2


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テニスハウスの北側


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ロングメドーの北 2005年


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ホワイトオークとロングメドー


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ソリ遊びの丘(雪合戦)


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ネザーミード その2


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ピクニックハウスの下のロングメドー


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ロングメドーの北


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野球場

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ロングメドー その2

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ネザーミード

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ネザーミードの入口

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バンドシェル

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ソリ遊びの丘(夕暮れ)

毎年初雪が降ると、ブルックリンのプロスペクトパークに行って公園の奥まで散歩します。すると子どもの頃遊んだ冬の草原や丘、そして僕が育ったペンシルベニア州の小さな工場町の周辺での山歩きやハイキングの記憶が鮮明に甦ってきます。町の周りにはクリスマスツリー農園やリンゴ園、トウモロコシ畑が広がり、林で覆われた山がそれを取り囲んでいました。小道をたどってケトルクリーク沿いの低地まで行ったり、サスケハナ川にかかる鉄橋を渡ったり、アメリカツガやマツの林を抜けてヘイスタックと呼ばれる場所まで行って川で泳いだり。雪が降ると急な坂道は通行止めになったので、僕たち子どもはそこでソリ遊びに興じました。

「大都会の原野」の雪に覆われた空間――荒涼とした白一色の草原とその周りを縁取る低い丘と裸になった木々――は、一見するとそうした田園風景と見紛うようです。でもよく目を凝らすと街灯や公園のベンチらしきものが見えてきたり、パックパッカーだと思ったのが実は犬の散歩をする人だったりします。原野の風景と都会のディテールという矛盾するもの同士が混じり合い、自然のままの空間とフレームのすぐ外側に広がる巨大な人間のプレゼンスを暗示するものとが隣り合わせに存在するのです。それでも、冬のプロスペクトパークを散策することは今の僕にとって、子ども時代に雪の山々で遊び回った体験にもっとも近づけることなのです。

(翻訳:幾島幸子)

ジョゼフ・O・ホームズ
ニューヨーク市ブルックリンの写真家。
ジョゼフ・O・ホームズウェブサイト Joseph O. Holmes website