ドリーム セルゲイ・バラクシン
Dream by Sergey Varaksin
本シリーズのタイトルは「Dream(ドリーム)」。これはジークムント・フロイトの著書『精神分析入門』の第11講義「夢の作業」を読んで創作したものです。その講義の中でフロイトは、「別々の圧縮された支離滅裂な潜在意識をあわせることにより、概して漠然とした独特な映像が浮かび上がる。それはひとつの写真乾板から複数の写真を作成するようなものである。」と述べています。
本作では、夢の世界で私たちを取り巻くはかなさや不確実さを伝えられたらと思います。
作品はホルガを使用することで、多重露光やインポーズ写真を撮影することが可能となりました。シャッターボタンを押す際にカメラを動かすことにより震えや恐怖感、不安感といった効果を表現しています。
セルゲイ・バラクシン
ロシアのペトロザヴォトスク在住の写真家。
(翻訳:山田晃弘)