Borderland(境界の地)  ジエハオ・スー(苏杰浩/蘇杰浩)

Borderland by Jiehao Su

-1.jpg
ゴルフコース


-2.jpg
公園


-3.jpg
姉妹


-4.jpg
雪景色


-5.jpg



-6.jpg



-7.jpg
屋上の庭園


-8.jpg
スイマー


-9.jpg
北湖の手漕ぎボート


-10.jpg
パヴィリオン


-11.jpg
鹿


-12.jpg
窓の向こうのZou


-13.jpg
金魚


-14.jpg
双子の兄弟


-15.jpg
田舎の土地


-16.jpg
パウロウニアの花


-17.jpg
夜の家


-18.jpg
居住用建造物


-19.jpg
サッカーグラウンド


-20.jpg
海辺のゴルフコース


-21.jpg
男とシェパード犬


-22.jpg
木の下の少女

2012年の終わりに、個人的な歴史に深く根付いた、今もなお続くプロジェクトである『Borderland(境界の地)』の作製を始めました。ボーダーランドはある種の鏡のように中国東南地方を放浪した日々と発見を映し出しています。おそらく、より重要なのは、この作品が幼少時代を過ごした広東郊外と似た生活を記録しているこということでしょう。

私は2006年、まだ18歳だった頃、母の死という苦しみを乗り越えました。家を出て、ノマド的な生活に夢中になりました。都市から都市へと旅をし、自分の感覚的な距離で見えるものを記録していきました。身体的、精神的な両面で旅はある種の治療となっていきました。家族、故郷、アイデンティティー、存在という問題に直面し、またそれらに非常に興味を持つようになりました。

写真は、この二年間の現実と想像、現在の経験と記憶、孤立と帰属との狭間に対する私の妄想を映し出しています。作品のテーマとして、フィクションとノンフィクションの両方の手法を使い、故郷の憧憬を表現することと過去と再び結びつくことにより得られる安らぎにより、自己認識を再構築しています。その意味では、『Borderland』は、旅の記録以上の意味があり、回想、優しさ、そして慰めといった私的な作品でもあります。



ジエハオ・スーは中国の北京在住の写真家。

(翻訳:山田晃弘)

ジエハオ・スー ウェブサイト