スティーブン・リー 選 (写真家・写真教育者・クアラルンプール国際写真賞創立者)

スティーブン・リー ステートメント

訪問(2009) アリシャ ネオ

Home Visits (2009) by Alecia Neo

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2. Alecia Neo_Home Visits_Michael and Philip.jpg


3. Alecia Neo_Home Visits_Wendy and Mother.jpg


4.Alecia Neo_Home Visits_Le Hong, Bedroom.jpg


5. Alecia Neo_Home Visits_Blk 152 barber and landlord.jpg


6. Alecia-Neo_Home Visits_Mary.jpg


7. Alecia-Neo_Home Visits_Ah Seng before Qing Ming.jpg


8. Alecia Neo_Home Visits_Tenants Longzhi and Dan Dan.jpg


9. Alecia-Neo_Home Visits_Uncle San and Newspaper.jpg


10. Alecia-Neo_Home Visits_Grandmother with Hunched -back.jpg


11 Alecia Neo Home Visits_Sally in Blue.jpg


12. Alecia Neo_Home Visits_War Veteran 62.7cm x 83.8cm.jpg


13 Alecia-Neo_Home Visits_Shana and daughter.jpg


14. Alecia-Neo_Home Visits_Karaoke man in Green.jpg


15. Alecia Neo Saini first day at work 62.7cm x 83.8cm.jpg


16. Alecia Neo_Home Visits_ Ah Gu 62.7cm x 83.8cm.jpg


17 Alecia-Neo_Home Visits_David Red Party.jpg




私は、物語を持っている人たち、とりわけ完璧でない普通の人たちに興味を引かれます。彼らの中に、自分自身の危うさを見ることがあるからです。
このシリーズでは、私が育った近所の人々の写真を撮りました。政府の公共住宅事業で建てられたシンガポールで最も古い住宅地域の一つである、クイーンズタウンには面白い人々が住んでいます。ある人は、その人のすべての人生をそこで過ごし、きめの細かいニットのような地域コミュニティーを形成します。一方で、外国人が一時的な居住を求めてやってきます。
私自身、この人たちが自分たちの空間内で、動いたり休んだりする姿に魅了されました。手法としては、居住者の人格、関係、彼らの空間に焦点を当てました。たびたび彼らの家や仕事場で写真を撮り、その写真は、内側からの視点でシンガポール人の心理や生活を表現しつつ、人々がそれとなく孤独と向き合っている様を見せています。この国は変化に乏しく、歯医者さんのようにまわっているなどと言われますが、この優しい普通の人たちの存在は魅力的です。


アリシャ ネオはシンガポールの写真家
アリシャ ネオ ウェブサイト

(翻訳 山田晃弘)